引っ越しレポ

一週間ほど前に、実家から引っ越しをして一人暮らしを始めた。

 

理由は色々とあるが、そもそもいい歳だし、いい加減親の顔色を伺って暮らすのも何だし、経済的にも一人暮らしも可能となったし、まあいいかなという思いからだ。そんなに深い理由はない。深い理由はないのだけど、ともかく出て行かなければならないと思った。

そしてもし出て行くならば折角なのでエデン界隈周辺がいい、と思い、その近辺に引っ越しを決めた。えらてんさんにご紹介いただいた不動産屋さんは大変親切な方で、良い物件を見つけていただいた。日当たり良好、バルコニーは広く、カウンターキッチンもついている洒落た部屋だ。そして大家さんの趣味で餌付けされている鳩がうろついている。しかし不思議なことに、敷地内に鳩のフンがほとんど見当たらない。どういうことなのかはいまだにわかっていないが、今のところ新居に不満はない。

 

引越しはピックアップさんにお願いした。引越しの日はよく晴れていた。

ピックアップの店主さんは軽トラに手早く荷物を積み込み、軽快に私共々新居に運んでくれた。奴隷労働(大学時代の部活)していた時にはよく軽トラを乗り回していたこともあり、私はあのフロントガラスが迫って来るような軽トラの座席を結構好んでいる。ずっと店主さんの面白い話を聴きながらしゃべり続ける楽しい引越しだった。

ついでにピックアップの店舗にある冷蔵庫をもらいに行った。店内はカオスもカオスといったところで、奥は暗く、足元には謎の瓶が転がり、表には布団がだらりと垂れ下がっている。私は中に入り込むことができずに立ち尽くしてしまったが、冷蔵庫をいただくことには成功した。冷蔵庫の中はやや混沌としていたものの、綺麗に掃除したら普通に使えたのでよかった。ついでにエデンハウスで使わなくなったという電子レンジもいただいた。ありがたい。

 

上記のもの以外で新生活に必要なものを何も買い揃えていない、とツイッターで呟いたら、とりあえず何もなしで生活を始めてみましょうとえらてんさんに言われたため、その通りにした。これは結論から言うと大正解で、寸法を測りつつ、インテリアを考えながらさまざまなものを買い足して行くのは楽しい作業となっている。急いで変なものや寸法の合わないものを買わなくてよかった。ただし気に入ったものを気分で買っていくスタンスのため、昨日までタッパーで食事をしていたし、いまだに洗濯機はない。近場にコインランドリーがあるため問題ないのだが、洗濯はもうすこしマメにしたい(自分で思っていたよりも洗濯が好きなようだ)。

またてんつまさんにマットレスや収納グッズ等をいただいたり、つとさんに運んでいただいたりと、さっそく界隈の方々のご好意やお力添えに甘えさせていただくことになり、ありがたさとともに改めて移民してきたことを実感した。

とはいえ、細々した生活用品は自分で買い揃える必要がある。毎日大量の物資を仕事終わりに買い込んでいたら、左の腰が崩壊しかかけた。もともと右足の靭帯を断裂して手術した影響で、左右の足の長さが微妙に異なる。さらに土踏まずが異様に少ない変な足のため、体のバランスが悪く、負荷は左の腰に行くというわけだ。現在、湿布を貼っている。近所に良い銭湯があると聞いたので、今度行ってみようか。あと100均とスリーコインズは神。

 

池袋はいい街だと思う。ずっと新宿圏で暮らしていたので、なんとなく池袋は近寄りがたく思っていたのだけども、住んで一週間で池袋派に転向した。池袋のいいところは、割とすぐに住宅街のエリアに辿り着くことだ。新宿ほど街の規模が大きくない。新宿はどこまでも繁華街が続くようで、どこにでもいけるけども、どこにも居場所がない恐怖感がある。その点、池袋はさまざまな隙間があり、ビルも高すぎない。とても住みやすい。平場が多いので自転車の移動も快適だ。

 

部屋が片付いたら人を呼びたい。いい部屋なのだ。来週には実家にいるインコも来る予定だ。インコも新居を気に入ってくれるといいのだけども。